お菓子作りの道具〜お菓子の型〜

お菓子の型って本当に種類も豊富で素材も様々。
なんでこんなに型があるんでしょうか。
お菓子と言うのは基本的に、卵・粉類・砂糖・油脂分(バターや油など)の配合を変えることで違うお菓子になります。
また、型を変えることで、同じ生地でも違うイメージになったり、食感が変わることも。
たくさんありすぎてどれを選んでいいのか、また、どういう素材が便利かなど、
独自の観点から、私が愛用してきた型を中心にご紹介したいと思います。
1. デコ型
おなじみのショートケーキの土台となるジェノワーズ(スポンジ生地)に使用する型です。
丸型・ハート型・スクエア型などありますが、基本として持っておきたいのは丸いデコ型です。
素材も色々ありますが、敷き紙を敷いて焼きますので、あまり素材にはこだわらなくてもいいのかなと思います。
個人的にはテフロンが洗いやすいし楽かなと思っています。
デコ型10~12cm(ミニサイズ)
全卵1個分で作る量
ミニサイズは食べきり量で、2~3人で一度に食べきれる量かなと思います。
また、ご夫婦お二人やカップル、またお一人様に差し上げたい時は、この10cmサイズくらいが手頃かなと思います。
デコ型15cm(オーソドックスなサイズ)最初に用意するのにおすすめ!
全卵2個分で作る量
パティスリー(ケーキ屋さん)で最近主流のサイズですね。
以前は18cmが主流でしたが、最近は小ぶりなサイズの方が多く出ています。
15cmなら4~6人で分け合うには十分かと思います。
デコ型18cm(少し大きなサイズ)
全卵3個分で作る量
お菓子の本などでも卵3個分の18cmのサイズを基本としたレシピも多いです。
大人数でいただくなら18cm以上がいいですね。
ただ、デコをするとかなり大きくなりますし、生菓子なので、できるだけ作ってデコをしたらその日にいただくのがいいと思います。
おうちの家族や用途に合わせてサイズを選んでみてくださいね。
デコ型に必要なものをもう一つ。
敷き紙です。
お持ちの型に合わせて、いまはサイズが書いてあり、すでにカットされているものが100均などでも手軽に手に入るので、そちらを利用するといいと思います。
薄くバターや油を塗って、敷き紙を張り付けてから、作った生地を入れて焼きます。
2. マドレーヌ型
定番のお菓子でもある焼き菓子のマドレーヌ。
お好きな方も多いと思いますし、プレゼントやおやつにも喜ばれるお菓子の一つなので、この型も一つあるととっても便利です。
マドレーヌ型に関しては、シリコン製の型をおススメします。
金属型の方が焼き色がきれいにつくという利点がありますが、金属製の場合、続けて何度か焼く時に、その都度洗って、型に溶かしバターを刷毛で塗ることが必要です。
シリコン製の場合は、焼いた後すぐに型からはずれますし、続けて焼くのも、そのまま生地を入れられるので便利です。
また、洗いやすく、丸めてしまうことも出来るのでおススメ。
他にもフィナンシェという焼き菓子やミニサイズの焼き菓子の型もシリコンがおススメです。
ただ、シリコンを利用する場合、私は小さめの焼き菓子のみにしています。
その理由は次に述べたいと思います。
3. パウンド型
私がパウンド型で一番おすすめなのはブリキです。
角がきれいにでること、焼き色がきれいにつくことなどが理由です。
テフロン加工のものも一つ使っており、こちらは角が少し丸くなるのですが、お手入れは楽ですね。
大き目のシリコンのパウンド型もありますが、あえてこれについては使用していません。
もちろんお手入れしやすく型はずしが楽という利点もありますが、大きな型になると、柔らかい素材のシリコンはちょっと不安定なので、生地をこぼしたりしてしまう事も。
慣れと好みの問題もありますが、その辺りを考慮してパウンドは金属型を使っています。
シリコン製を使用する場合は必要ありませんが、写真のような金属製の型を使用する際にはクッキングシートなどを敷いて使用するといいと思います。
1回ずつシートをカットして使用してもいいですが、私はいつもマトファーの繰り返し使えるオーブンシートを使用しています。
いずれも、パウンドのかたちに合わせて、図形の展開図のような形にカットしておくと、きれいに型に入ります。
繰り返し使えるものならば、一度カットしておけば、また何度も洗って使うことができるので楽ですしおススメです。
4. シフォンケーキ型
ふわふわの食感のシフォンケーキ。
ふわふわに泡立てたメレンゲをたっぷり入れてサラダオイルを使った軽い生地です。
このお菓子は型に何も塗りません。
型に沿うように焼けた生地がくっついて、膨らんだ生地がしぼまないようになっています。
また、焼きあがったらひっくり返して冷ましますので、真ん中の筒状の部分が少し高くなっています。
素材は色々ありますが、アルミ製がおススメ。
アルミは熱伝導がいいので、このお菓子の型によく使用されています。
他にもテフロンなど色々な素材がありますので、お好みのものを探してみてくださいね。
サイズはデコ型と同じで、ミニサイズ10cm~12cm、もしくは定番の15cm辺りが使いやすくておススメです。
ミニサイズの場合は同じものを2つ持っているといいと思います。
オーブンに並べて2つ同時に焼くこともできますよ。
型はずしはパレットナイフやシフォンケーキ用のナイフを使って、型と生地の間に少しずつパレットナイフを動かしながら、外していきます。
5. タルト型
タルト型には実に色々な素材があります。
ここでは私がよく使っている型を2つご紹介します。
タルトリング
こちらは、1人用のサイズ8cmを愛用。
このリング、底がありませんが、底は天板に沿うようになります。
側面の高さを出すためのリングで、リング状なので型はずしが楽です。
タルトは焼きあがって外すときに欠けたりしやすいので、外しやすいこのリングは重宝します。
菊型タルト
16cmのプロアスター加工のタルト型です。
アルミメッキとフッ素加工をしてあり、型離れがとてもいいのと、丈夫で使いやすいです。
底が外れるタイプです。こちらも型はずしがしやすいのがその理由です。
使うときは薄くバターを塗って、冷蔵庫で少し冷やしてから、型に生地を敷きこむといいと思います。
綺麗な形と焼き色が気に入っています。
サイズもデコ型の15cmと同じようなイメージで使用できるかと思います。
みんなで食べるのにちょうどいいサイズです。
6. 紙の型
今、100均や製菓用品の売り場などでもかわいい紙の型がたくさんあります。
そんなにお菓子は作らないから、型を買うのはもったいないかな。
また、プレゼントしたい時などにはかわいい紙の型を使用すれば、そのままラッピングしてプレゼントできますし、比較的安く手に入るのでおすすめです。
7. グラス・ココット
グラスもお菓子専用に作られているものもあれば、ショットグラスなどを利用するのもおしゃれ。
ココットは耐熱性に優れているので、湯煎焼きするプリンなどに使用したり、冷やし固めるムースやババロアなどにも幅広く使えます。
また、ココットは私はよくお料理のソースを入れるのに利用したり、お漬物や付け合せのおかずをちょこっと盛るのに使ったりしています。
冷やし系のお菓子は使用する器の素材・形によっても見え方が変わってきます。
なので、お料理やお菓子にいくつかの種類のかわいいグラスや器を用意しておくとオシャレ度アップです♪
まだまだお菓子の種類だけ型は存在しますが、その中からよく使う、そして、皆様になじみ深いお菓子のメニューに使用するものを中心にご紹介しました。
型を持つと、そのお菓子を繰り返し焼く事が出来ますし、便利です。
自分に合ったものを探してみても楽しいですよ。