SNSに子供の写真、大丈夫?! 知らないと怖いネットの危険性

SNSってなに?
SNSとはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。
主にインターネット上で、友達や共通の趣味を持つ人達と情報を共有したり、メッセージのやり取りをできるコミュニケーションツールの事で、
Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)、LINE(ライン)など色々な種類があり、
今や何かしらのSNSを利用しているというママやパパがほとんどなのではないでしょうか。
SNSに子供の写真・・・それって大丈夫?
多くの人が手軽にSNSを利用して、
情報を共有したり、やり取りをできる時代。
ママやパパの中には、可愛い我が子の写真を掲載しているという人もいるでしょう。
SNSに写真とコメントをあげることで、日記や子供のアルバム代わりになったり、
遠く離れた親戚や友人知人に子供の成長を報告できるというメリットもあり、
また、見ず知らずの人から「かわいい」と言って貰えたりと嬉しいこともたくさんあるでしょう。
しかし、SNSに子供の写真を掲載することはリスクもあるのです。
個人を特定されるリスク
子供の顔写真をインターネット上に上げることは、まず第一に個人を特定されてしまうリスクがあります。
スマホで撮影した画像にGPS情報が含まれることは有名なので、オフしている人も少なくないでしょうが、
同じようにGPS機能を搭載したデジカメもあり、知らないうちにGPS情報も一緒に公開しているケースは少なくありません。
写真によっては、撮影した日時、場所を簡単に特定されてしまうのです。
その場所が自宅だったらと思うとゾッとします。
また、プロフィールの居住地や子供の名前、幼稚園や学校の制服、
背景に写りこむ景色などから個人や居住場所を特定することは、
人によっては難しいことではないということも知っておくべきです。
写真を悪用されるリスク
かわいい子供の写真は掲載したくなるもの。
ですが、可愛いが故に児童ポルノなどに悪用されてしまうというリスクもあるのです。
全世界の誰でもが簡単に見れるというリスク
SNSに子供の写真をアップするということは、インターネットで全世界に子供の顔を公開しているという事。
たくさんの人が目にするということは、
「かわいいね」と快く見てくれる人だけではなく、
悪い事を考える人、子供の写真に不快感を抱く人も多いということ。
思わぬ犯罪に繋がったり巻き込まれてしまったり、
友人間でトラブルになる事も少なくないのです。
子供のプライバシー侵害というリスク
一度ネットに上げてしまった写真は、SNS上から削除したところで完全に消す事はできません。
あなたのお子さんは、自分の写真がインターネット上に公開されていることを5年後、10年後どう思うでしょうか。
あなたが可愛いと思っていた写真でも、
子供自身は「気に入らない」かも知れない。
あなたが面白いと思った一コマも、
子供自身は「恥ずかしい」かも知れない。
そもそもいろんな人に顔を晒したくないかも知れない。
時々子供のフェイスブックページを既に作ってしまっているケースも目にしますが、
親とはいえ自分ではない第三者が自分のページを勝手に作り所有しているという事をどう感じるのか…
子供のプライバシー侵害を親が犯してしまうというのはなんとも悲しいではありませんか。
モザイクを外せるというリスク
こういうSNSリスクの話題になると、
「うちはモザイクかけてるから」「スタンプで顔隠してるから」
という人も多いですね。
しかし、モザイクやスタンプは簡単に外す事ができます。
というか、モザイクやスタンプなどで加工をする前の元の状態で保存をできる機能があるため、
そういう機能を使う人がいれば、そのモザイクやスタンプは全く意味のないものになってしまうのです。
公開範囲指定のリスク
また、公開範囲を指定しているから大丈夫。という人もいますが、
これも安心できません。
一時期PCでは右クリック禁止といって画像を勝手に保存できないようにする策もありましたが、
スクリーンショットを使えば簡単にコピーする事も可能。
シェアやアカウントの乗っ取りでどこからどう写真データが拡散してしまうかは分かりません。
また、これは考えたくないですが、
「友達のみ公開」にしている友達が絶対に悪用しないという保証もない…のです。
それでもSNSに子供の写真、載せますか?
東日本大震災の後、津波で写真やデータ全てを失ってしまったという方が、
ブログにアップしていた写真だけが、目に見える思い出画像として残っていると言っていました。
筆者自身も、やはり写真つきの日記を簡単に残せるブログは手放しがたいものです。
SNSに公開しているメリットはもちろんありますが、
こういうリスクがあるときちんと知った上で、上手にサービスを利用する必要があるのではないでしょうか。