あなたの子供は大丈夫?14%が若年性認知症に陥る『デジタル認知症』とは…

デジタル社会の落とし穴が与える子供への影響
パソコン、タブレット、スマホ、テレビゲーム、ポータブルゲーム…あなたの家にはどれ位のデジタル機器があるでしょうか。身近にあるデジタル機器に触れている時間は、一日のうち何時間程度あるでしょうか。
最近では、防犯意識から小学生からスマホを持たせる家庭も少なくなく、自宅学習などでもタブレットを使うのも珍しくありません。
また、静かに遊んでいてくれるから…と、小さな子供にタブレットやスマホを渡してしまう親も少なくなく、スマホなどのデジタル機器を触る子供もどんどん低年齢化していますね。
そんなこの時代、
あなたのお子さんは一日のうちどれ位、スマホなどのデジタル機器に触れているでしょうか…。
ここ十数年のうちに一気に加速したデジタル化は便利な反面、いじめや犯罪だけではなく、健康面にも非常に深刻な状況を作り出しているというので、
スマホを持たせたり、触らせたりしているご家庭は少し使い方を見直す必要がありそうなのです。
『デジタル認知症』とは
『デジタル認知症』とは、スマホをはじめとするデジタル機器に依存し、集中力や記憶力などの能力が低下する事で、日常生活に支障をきたしてしまう状態の事。
認知症とは別物の『デジタル認知症』ですが、認知症に似た症状があり、デジタル認知症から若年性認知症へと発展してしまう危険性がある恐ろしい症状なのです。
深刻化する10代のスマホ依存
小中学生や高校生には、LINEなどで「スマホを手放せない」子供たちが増えていると言います。
トイレやお風呂にまでスマホを持っていく子供の姿を目にしたことがある親御さんもいるのでは…
また、小さな頃からスマホなどのデジタルツールが身近であった事から、
私達親世代よりもデジタルツールの使いこなしに優れる故、親世代よりも更にスマホなどに頼り切った生活をしている事が多いのです。
ソウルのバランス脳センターの医師が18歳~39歳までの若者を調べた結果、その1割以上に記憶力の低下がみられたそうです。
脳がまだ発達段階の子供の頃からスマホに依存してしまうと、脳の発達がいびつになり脳損傷を起こしたような状態になるだけでなく、感情も未発達になるなど、多大なダメージを与えてしまうのです。
デジタル認知症の予防を
スマホは壊れなければとても便利なツールです。
いつでも何でも調べる事が出来、なんだってどれだけの量だって記憶してくれる。
少し前まで頭で覚えていたスケジュールや、大切な人の電話番号も、
自分で記憶しなくても、全てスマホが覚えてくれているから…と自分の頭に記憶していない人は多いのではないでしょうか。
デジタル機器に頼り切ってしまうと、自分の脳で何かを覚えるという事をしなくなり、記憶を司る海馬がどんどん衰え、若年性認知症へと発展していきます。
そのため、『デジタル認知症』を予防するには、デジタル機器から離れる時間を作る事が一番の予防。
- なるべく低年齢からスマホなどを触らせない
- 1日のうちスマホを触らない時間を作る
- 子供の場合は夜間は親がスマホを預かっておく
等、意識して、スマホから離れる時間を作らなければなりませんね。
また、脳は使えば使う程に鍛えられていくもの。
- 人と直接会って会話する
- 文字を書く
- 暗算をする
- 指先を使う
- スマホにメモせず自分の脳に記録する
など、日常の生活で意識して脳を使うようにすると良いでしょう。