イヤイヤ期を上手に乗り越えるための、子供の「イヤ!」5つの理由と対処法。
イライラが止まらない『イヤイヤ期』。
子供の「イヤ!」の理由さえ分かれば大丈夫!
可愛い盛りの2歳前後、ある日突然始まる「イヤ!」の嵐。
俗に“魔の2歳児”と言われ、2歳の1年程度と勘違いしているママも少なくないですが、
実は最も酷いピークは3~4歳で訪れる、意外と長い反抗期なんです。
イヤイヤ期は子供が自己主張を出来るようになり、自立するために奮闘している成長の証であり、
私たち親はその成長を温かく見守る必要があるのですが、
何をするにも「イヤ!」「ヤダ!」と反抗されるとイライラもすれば悩みもするものです。
ママには何を言っても「イヤ!」と反抗されているように感じるかも知れませんが、
子供の「イヤ!」はしっかり自分の気持ちの主張をしているだけ。
子供にはきちんと「イヤ!」と言う意味があるのです。
子供が何で「イヤ!」と主張しているのか、
子供の「イヤ」に多く見られる5つの理由と、その対処法をご紹介します。
まだやりたい
あなたは、子供がやっている事を無理やり中断させようとしていませんか?
子供のイヤイヤの理由の1つめは「まだやりたい」という主張です。
夢中になって遊んでいる時に、「ご飯だから片づけをしなさい」と言っていたり、
大好きなテレビを見ている最中に「お風呂に入るからテレビを消して」と言っていたり、
服のボタンをかけている途中で「遅いからママがやる!間に合わない!」と言っていたり・・・
思い当たる事はありませんか?
子供が何かをしている途中で声を掛ける時には、
「ご飯の時間だから“10数えたら”お片付け始めてね」
「“そのテレビが終わったら”お風呂に入るからテレビ消そうね」
「“後一つ自分でボタンをしたら”他のボタンはママにやらせてね」
と、すぐに無理矢理やめさせるのではなく、終わりのタイミングを決めて声を掛けましょう。
甘えたい
イヤイヤの理由の2つめは、「甘えたい」という要求。
「甘えたい」イヤイヤをする子供は、兄弟のいる子供や共働きでママと接する時間が少ない子供に多くみられます。
もっと構って欲しい。
もっともっと満たして欲しい。
もっともっとたくさん愛して欲しい。
そんなママの愛情を求めて、ママの気を引くために発する「イヤ!」は、怒らずに子供の要求を受け入れてあげる事が大切です。
普段から、沢山ハグしたり、くっついたり、手を繋いだりコミュニケーションを沢山とり、
いっぱい笑い合って過ごす事で「甘えたい」イヤイヤの頻度は減っていきます。
それはやりたくない
イヤイヤの理由の3つめは、「やりたくない」主張。
この時期の子供は強く何かにこだわる傾向があります。
好きなものや好きな遊び、好きな友達や嫌いな野菜、嫌いな遊び・・・
子供の中に好きも嫌いもマイブームが芽生え、それに強くこだわるのです。
例えば、お箸を使えるようになった子供が、箸以外スプーンもフォークも嫌がるなど、
譲れないこだわりがある子供に、何かを強要する事でこの「イヤ!」は起こります。
このこだわりはブームなので、諦めてください。
こだわりができるのも子供の成長なので、こだわらせてあげましょう。
こどものこだわり(ブーム)は1~2週間で緩和したり変化する事が多々なので、
それくらい期間を開けて、またトライしましょう。
そうすれば、驚くほどすんなり受け入れてくれたりするものです。
自分でやりたい
イヤイヤの理由、4つめは、「自分でやりたい」という主張で、
親が子供の事に手出ししてしまう際に多い「イヤ」です。
自分で体を洗いたい、自分で服が着たい、自分一人で靴が履きたいし、ベビーカーに乗らずに歩きたい。
弟や妹のお世話だってしたい・・・・自立を目指す子供の立派な成長です。
これは、子供にやらせてあげましょう。
ここで押さえつけてしまうと、その時、ギャン泣きや癇癪が収まらないだけではなく、
子供の興味や自立心を潰してしまう事になってしまいます。
この「イヤ」への対処法の1つめは、ママが気長に構える事、そして常に時間に余裕を持っておく事。
時間ぎりぎりで行動してしまうから、
子供がゆっくり着替えている時に「ママがやる」と言ってしまうのでしょう。
歩かないで「ベビーカーに乗って!」と無理矢理乗せてしまうのでしょう。
子供がいると時間がいくらあっても足りないと思う程、何かと時間がかかるもの。
ですが、早すぎる位で余裕を持っておけば、イライラせずに子供の自立心に付き合ってあげられるのですよ。
そして2つめは、子供に何でもやらせてみる事です。
危険な事や人を傷つける事以外はやりたい気持ちを尊重してあげましょう。
眠い!食べたい!疲れた!
イヤイヤの理由、最後は、生理的欲求によるものです。
眠い時には「お昼寝しようか」と寝かせて欲しいのです。
お腹が空いた時には「おやつにしようか」と食べさせて欲しいのです。
疲れていたら、歩きたくなんてないのです。抱っこして欲しいのです。
生理的な欲求は、日々それをしっかり満たしていく事で親子の信頼関係が強く結ばれるので、
この欲求はしっかりと満たしてあげる事が大切です。
起きてから○時間位で大体いつも眠くなるな。
など、時間的な判断がつくことが多いので、この意味でも生活リズムはつけておいた方が良いでしょう。
毎日きっちり時間通りでなくて構わないので、
大体の時間枠を決めて生活しておくと良いですよ。
子供がどうして「イヤ」と言っているのか、
その理由が分かれば、ママのイライラもかなり軽減されるはず。
他にもいくつかの理由がありますが、子供がイヤイヤする理由は上の5つに当てはまる事がとても多いので、
お子さまが「イヤ!」と主張した際には理由を考え、対処していくようにしてみてくださいね。