殺人蟻が日本上陸!子供たちをヒアリから守るための予防策と刺された時の対処法
先日日本でも発見されたヒアリ。
海外では年間約1000人もの人がヒアリに刺されてなくなっていると言われている、非常に強い毒性を持った危険な蟻です。
子供は虫が好き。
幼稚園児や小学校低学年位の子供たちは、蟻を捕まえて遊ぶ事もありますよね。
ヒアリの特徴や、万が一刺されてしまった時の対処法を私たち親もしっかりと知り、ヒアリから身を守るための方法をしっかりと頭に入れておきましょう。
ヒアリってどんな蟻!?
ヒアリは南米大陸原産のハチ目・アリ科・フタフシアリ亜科に属する蟻の一種で、世界の侵略的外来種ワースト100にも入る、特定外来生物に指定されている虫。
毒と強力な針を持ち、別名殺人蟻とも言われている蟻です。
ヒアリに刺された時の痛みは火傷のように熱い痛みである事から、海外ではファイアーアントと呼ばれ、日本では『火蟻』と漢字があてられています。
ヒアリは2.5mmから6mm程の大きさで、赤茶色の体をしているため、日本で日常的に見る黒いアリとは見た目ので違いを判別する事ができるでしょう。
ヒアリに刺されてしまった時の症状は!?
ヒアリに刺されると、ソレノプシンと呼ばれるアルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水泡状に腫れます。
ソレノプシンは呼吸困難や意識障害などアナフィラキシーショックを起こす場合があり、アナフィラキシーショックにより死に至る事もあるのです。
ヒアリに刺された直後の対処法
では、万が一ヒアリに刺されてしまったらどうすれば良いのでしょうか。
刺された直後の対応
・20〜30分程度安静にし、体調の変化がないか注意
・症状が悪化しない場合には、ゆっくりと病院を受診症状が悪化する場合
・一番近い病院を受診する(救急受け入れのある病院が望ましい)
・「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーの可能性があること」を伝え、すぐに治療してもらう引用:東京環境局HP
東京環境局のHPには上記のように掲載がされていました。
ヒアリに刺されても、症状が悪化しない場合もあるようですが、軽度でも熱いと感じる激しい痛みとかゆみが起こる事が多いようなので、万が一子供がヒアリに刺されてしまったら、やはり早く病院を受診する方が懸命だと思われます。
部分的や全身にじんましんが出たり、重度になれば激しい動悸やめまい・呼吸困難、血圧低下が起こる事もあり、昏睡状態やアナフィラキシーショックによる死の危険性もある事を思うと、自宅でゆっくり体調の変化を見ているというのはちょっと怖い気がしてしまいます。
ヒアリから身を守るためにしておくべき事
ヒアリから身を守るためにしておくべき事、またはしてはいけない事は何でしょうか。
1、子供には危険なアリがいる事をきちんと話しておきましょう
小さい子供には少し難しいかも知れませんが、子供には「体を刺すこわいアリがいるんだよ」という事をきちんと話しておきましょう。
特に、虫が好きな子供、地面をすぐ触る癖のある子供(砂遊びや落ち葉拾い、石拾い等)には注意深く言い聞かせておくのが良いでしょう。
ヒアリ以外にも危険な虫はいますから、いつも見かけないような虫は簡単に触ってはいけないという事を教えておく必要があるかも知れません。
虫が苦手な子供でも、もしアリが体に登ってきたら、すぐに払い落とすよう教えておくと良いですね。
2、ヒアリが体に登りにくいようにベビーパウダーをかけておく
ヒアリが体に登って来にくいよう、靴やズボンなどにベビーパウダーを振りかけておくと良いそうです。
ベビーパウダーをかけておくことで、ヒアリの足が滑り人に登りにくくなるのだそうです。
3、ベランダやお庭にサンダルや靴を置きっ放しにしない
すぐに外に出られるよう、ベランダやお庭にサンダルなどを置きっ放しというご家庭は多いでしょうが、ベランダやお庭にサンダルを置きっ放しにしてしまうと、サンダルや靴の中にヒアリが入っている危険があります。
できればサンダルや靴を置きっ放しにする事は避け、どうしても置きっ放しにしておく場合には、履く前に一度サンダルや靴の中にヒアリがいないかを確認するよう癖づけるようにしておきましょう。
4、野外作業の際は肌を露出しない
ヒアリ被害に遭いやすいのは何と言っても野外での作業中。
農作業や家庭菜園、園芸などの野外作業時は要注意。子供のお庭遊びにももちろん注意が必要です。
外での作業の際には、プラスチック製の手袋を着用したり、長袖長ズボンで肌を露出しないようにしておくなどの対処をしておくと良いでしょう。
もしもヒアリを見つけたら。
もしもヒアリを見つけたら、生きているヒアリは絶対に触らないようにし、すぐに自治体に連絡をしましょう。
これからの季節、お庭やベランダでプール遊びをしたりする事も増えますね。
家庭用の小さなプールにも時々アリなどがのぼってくることもあるでしょうから、外遊びをさせる際にはきちんと注意しておくようにしましょう。