【ママの悩み解決】挨拶ができない子供。子供が挨拶できない原因4つ

Q.子供が挨拶ができません。
幼稚園生の娘を持つ母です。子供が人に会った時に挨拶ができません。
幼稚園に入って年少、年中の途中頃までは、娘は誰に会っても大きな声で挨拶ができる子でした。
しかし、年中の途中頃から突然挨拶ができなくなりました。
現在マンション住まいなのですが、管理人さんやマンションの住居人の方に「おはようございます」「おかえりなさい」など声を掛けてもらっても無言。
幼稚園のお友達のママに外でご挨拶をしてもらっても無言です。
挨拶はコミュニケーションする上でとても大切な頃だとしつこく教えてきたつもりですし、
以前できていた事ができなくなった事にとても腹立たしく、挨拶ができないなんてしつけができていないようでとても恥ずかしいです。
(mami・34歳 / 専業主婦)
A.子供が挨拶できない原因って、実は色々あるんです。
人間関係を円滑にするために、挨拶は基本中の基本。
お勉強ができなくても、何ができなくても、最低限挨拶くらいできる子であって欲しい。
というのは、どんな親御さんでも思う事なのではないでしょうか。
親御さんがしっかり躾をしていても、挨拶ができない子供というのは多いもの。
まずはじっくりお子さんの事を思い返し、そして我が身を振り返り、お子さんの事をよく見て、
お子さんが挨拶ができない原因を探ってみましょう。
恥ずかしくて挨拶ができない子供
極めて多いのが、「恥ずかしくて挨拶ができない」子供です。
質問者さんのお子さんは年中さんの途中まで挨拶ができていたという事なので、
「恥ずかしくて挨拶ができない」事が第一に考えられます。
丁度、年中・年長さんくらいの年頃になると、少しずつ子供の心に羞恥心が芽生えてきます。
例えば幼稚園での発表の場などでも、恥ずかしい「照れ」がでてきます。
また、失敗したら恥ずかしいという気持ちを感じ始めるのもこの頃。
挨拶はしたいのだけど、なんだか恥ずかしくて挨拶が出来ない。
という子供は沢山います。
知らない人だから挨拶ができない子供
思いもしない犯罪も多く、私たちは常に「知らない人」に警戒をしながら生きています。
幼稚園生にもなると、
「知らない人についていったらいけないよ」
などと、知らない人は危ない人かも知れないというお話を子供にしているご家庭も多いかも知れません。
まだ何も分からない幼い子供は、知っている人・知らない人と分け隔てなく挨拶が出来ても、
いろんな事が少しずつわかってくると、「知らない人」に対して子供自身がシャットアウトをしている事もあります。
頻繁に見る顔でない方に対して「知らない人」と認識し、挨拶をしていないのかも知れません。
親が挨拶をしていないから挨拶ができない子供
親が挨拶をしていないから挨拶ができないという子供もいます。
親は子供の鏡。親がしていない事を子供はできないのです。
実はこれ、私も子供が幼い頃に指摘された事があるのです。
挨拶をしなかった子供に
「きちんと大きな声でご挨拶をしましょうね。」と指摘した時の事、
「だって、ママだって挨拶してないことあるじゃん!」と言われたのです。
私自身も挨拶はとても重要視しており、特に自分も気をつけていた事なので、
「そんな事ないよ。ママはいつもきちんとご挨拶しているよ」と言うと、
「嘘だ!ママは挨拶してないよ!首をこうやる(会釈する)だけの時だって沢山あるじゃん!」
と言われてしまったのです。
そう、私たち大人は、声は出さずとも会釈という挨拶をする事が多々あります。
例えば静かな店内で、「ありがとうございました」と店員さんに言われた時。
例えば多分違う学年で顔を知らないママさんと園ですれ違った時。
例えば自転車で通りすがり、顔見知り程度の方とお会いした時。
そんな時、私は声を出さずに会釈だけをする事が多々あったのです。
子供には大きな声でご挨拶しなさいと教えているにも関わらず、
親である私自身が大きな声で挨拶をしていなかった。
もしかしたら、挨拶ができない子供をお持ちの親御さんの中にも心当たりがある方がいらっしゃるかもしれません。
また、子供に対してはきちんと挨拶をするけど、夫婦間での挨拶をきちんとしていない。という事も実は結構多いようです。
子供は親の姿をとてもよく見ているもの。
挨拶ができない原因は、親であるあなた自身にあるかも知れません。
何か別の事に夢中になっていて挨拶ができない子供
自分の好きな遊びに夢中になっている時や、お友達との会話に夢中になっている時など、
何かに夢中になっている時、子供は広範囲に視野を持つ事ができません。
大人が思っているよりもずっと、子供は視野範囲が狭いのです。
大人の目にお相手がうつり、大人の耳にお相手の声が聞こえている場合でも、
子供には挨拶自体が聞こえていないという事は少なくありません。
帰り道、兄弟でじゃんけんに夢中になっていたり、咲いている花に夢中になっていたりと
気持ちがどこか別のところに夢中になっていると、お子さんは挨拶に気づいていないのかも知れません。
挨拶は続ける事が大切。まずは家庭での挨拶を徹底しましょう。
挨拶は自然に身につくものではありません。
できるようになるまでは、しっかりと意識させる事がとても大切です。
しかし、子供にもその時々に感情があり、
いつでも元気に笑顔で挨拶ができる事ばかりではないという事を大人は理解してあげると良いかも知れません。
挨拶したいけど恥ずかしくてできない事もある。
気づかない事もある。
そんな、子供が挨拶できない色々な原因を知り、理解した上で、
家庭での挨拶の習慣は徹底して行うようにしておきましょう。
朝起きたら「おはよう!」と、元気に大きな声でご挨拶。
親子でも夫婦でも、徹底して挨拶していくうちに、お子さんは必ず挨拶ができるようになるはずですよ。