粘膜に触れると電流が流れ消化器官を溶かす・・・ボタン電池の誤飲に注意喚起!
ボタン電池の誤飲による重症例が多発。
消費者庁が注意喚起!
ボタン電池の誤飲による大けがが多発していると、消費者庁が注意を呼びかけています。
ボタン電池はおもちゃやリモコンなどに使用される事が多い、
ボタンのように小さな電池。
子供が飲みこんでしまうには容易なサイズ電池です。
一般的に、子供が誤飲をした場合、
“すぐに吐き出させる”や、“水や牛乳を飲ませる”などといった対処法を取る事が多いですが、
誤飲物が本当に極小さなもので、詰まらせる事もなく完全に飲みこんでしまっていた場合、
『排泄物と一緒に排泄されるだろう』と安易に考える保護者も少なくありません。
確かに子供が多く誤飲しやすいものの中でも
さほど危険性が高くないものもあるので、様子見で何もなければ大丈夫なものもあるのです。
しかし、今回注意喚起が出たボタン電池は違います。
ボタン電池は、誤飲してしまうとすぐに消化管で放電を始め、
電気分解によって出来るアルカリ性の液体により、僅か1時間程で胃や食道などに穴が開く等の大けがになる事が多いのだそう。
出典:wthr.com
この写真は、誤飲したと見立て、ボタン電池をホットドッグで5分挟んだもの。
僅か5分でボタン電池は溶け始め、こうしてホットドッグには黒く痕が残っています。
誤飲した場合、これと同じ事が体内で起こるのです・・・。
ボタン電池の誤飲後泡を吹き病院に救急搬送された1歳男児(国内)は、
病院に搬送された時には食道の壁が溶け、ボタン電池がめり込んでしまっていたため、
処置は8時間もかかる程難航し、現在でも後遺症が残ってしまっているのだそうです。
そんな危険性があるにも関わらず、
ボタン電池の誤飲で重症化する恐れがあるという危険性を、なんと半数以上の保護者が認識していないと言うのです。
消費者庁ではボタン電池の誤飲による危険性をしっかりと知り、
家庭にあるボタン電池を使用したおもちゃやリモコンなどのボタン電池が簡単に外せないようにする事や、
ボタン電池を使用しているものを子供の手の届かない場所にしまうように、
また、ボタン電池を誤飲したかもしれないと思ったらすぐに医者に相談をするようにと呼びかけています。
一般的に、子供が誤飲をした場合には
“すぐに吐き出させる”や“水や牛乳を飲ませる”などの対処法を聞く事が多いですが、
ボタン電池に関しては、吐き出させる・飲ませる共にNG。
とにかく誤飲に気づいたらすぐに病院へ行ってください。
お誕生日などに贈られる、音が鳴るようなメッセージカードなどにもボタン電池は使用されており、
他のおもちゃなどに比べ、そういったものは子供の力で外しやすくなっているので、特に注意してください。