【子育てコラム】人を許す心を育てる子育て

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「小さな子供なんて連れて電車なんて乗るな」
「子連れは家で飯を食え」
時々、インターネットでそんな言葉を見かけては、とても悲しい気持ちになります。

勿論、こういった悲しくなるような言葉は、私達親子だけに向けられるわけではなく、形や言葉を変え、心無い誰かから様々な人へと吐き捨てられています。

人は、自分が「迷惑だ」と感じる事に対してとても敏感で、とても冷たい場合が多いのです。

「人の事を許しなさい」というインドの教え

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インドでは、「あなたは人に迷惑を掛けて生きているのだから、人の事も許してあげなさい」と教えるのだそうです。

私たち人間は、どれだけの注意を払っても、どこかで誰かしらに迷惑を掛けて生きています。
誰かに迷惑を掛けなければ“生きる”事が出来ないのが人間なのです。

私たちは、生きているだけで、地球や、植物や、動物や、そして人に、迷惑を掛けて生きている。
迷惑を掛ける事で生かされている。

私たちは迷惑を掛けて生きている事を忘れてはいけないし、そうやって迷惑を掛けながら生きているのだから、誰かの迷惑に遭遇した時には許してやれる心を持ちなさい。
という教えなのです。

「人に迷惑を掛けてはいけない」と育てられた子供たち

私たち親は、子供たちに「人に迷惑を掛けてはいけない」と口をすっぱくして教えているはずです。

小さな頃から、
・お店で走り回る行為
・お店で大きな声を出す事
・公共の乗り物で騒ぐ事
・約束を破る事
・ウソをつく事
など、他にも色々と「人に迷惑が掛かる事」をしてはいけないよ。と教えているはずです。

「人に迷惑を掛けてはいけない」と教える事は大切です。
掛けなくていい迷惑、自分が注意する事で防げる迷惑は掛けてはいけないのです。

でも、「人に迷惑を掛けてはいけない」と言いすぎるばかりに、他人の迷惑に対してとても心が狭くなっている大人子供がとても多いように思うのです。

当たり前が変わってきた日本

少子化問題が浮き彫りになる日本は、ママやパパが子育てしにくいだけではなく、どんどん子供が生きにくい国になっています。

今の子供たちは、どの公園にも設けられた各々の規定により、外ですら自由には遊べません。

大きな声を出してはいけない。
ボールを使ってはいけない。
野球はいけない、サッカーはいけない。
そんな決まりが設けられた公園はとても多いです。

今の子供たちは、運動会すら盛大に盛り上がる事が出来ません。

「近隣から苦情がくるから」と、体操やダンス、かけっこなどで流す音楽もボリュームは小さくし、校庭の横を通っても中で運動会が開催されているとは気づき難いような状態です。

私たちが小さい頃は。
私たちの親や、祖父母たちが小さい頃は。

もっと自由に外を駆け回り、大声で歌ったり、騒いだりしていたはずです。

もちろん場所や状況によって注意を受ける事もあったはずですが、大きくは許されてきたはずです。

そうやって育ってきたはずの大人たちが、「迷惑だ」と子供たちの行動容量に制限をさせているのが残念だと感じているのは、私だけではないはずです。

許せる心を育てよう

日本のこれまでの教育通り、「人に迷惑を掛けてはいけない」という事は教えるべきです。

子供が迷惑を掛ければ注意をし、叱る必要がありますし、迷惑を掛けてしまった相手には謝る事が当然です。

ですが、「人に迷惑を掛けてはいけない」だけではなく、
「でも生きているだけで迷惑を掛けているのだから、人の迷惑は許してあげようね」と、そこまで教えていく必要があると思うのです。

迷惑を掛けたり掛けられたりはお互い様だという事を、しっかり教えていく必要があるのではないでしょうか。

そして私たち大人も、改めてそう認識し、自分たちの考えももっとやさしく変えていく必要があるのではないでしょうか。

私自身も大人として、
泣いている赤ちゃんを焦ってあやしているママを見かけたら、「赤ちゃんが泣いて煩い」ではなく、「赤ちゃんは泣くのが仕事よ」と声を掛けられる人に、
騒いでいる子供を注意し、周りに頭を下げているママを見かけたら、「子供が騒いで迷惑」ではなく、「子供はこれくらい元気な方がいいわ」と笑ってあげられる人になりたいと思います。

後者のようなやさしい目で周りを見れるようになれば、そういうあたたかな目を持つ人が増えれば、
もっと子供たちはのびのびと生きやすくなるはずで、おおらかに育てば子供たちもまたそれを許せる大人に育っていくはずなのです。

私たちは迷惑を掛ける生き物。
私たちはいつもお互い様で生きている。

だからもっとあたたかくおおらかに、「許せる心」を育てる子育てをしていこうではありませんか。

P R

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MAMA's JOB 公式

元女性誌編集者・元広告代理店勤務・元デザイン会社勤務・元キャスティング会社勤務等の経歴を持つママたちが、 それぞれの経験を生かしながら、専業主婦の傍らで在宅フリーランスとして活動中。 ママたちがもっと輝けるお手伝いがしたい!と、 MAMA's JOBでは有志でママに役立つ情報やママが楽しめる情報を探し執筆しています。